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基地に戻って帰還のためのメカ整備をする。
終わると先輩をソウルダイバーにぶち込み、告白シーンから先だけ消去した。
もちろんバックアップは俺様の秘蔵ディスクコーナー行きだ。

「ん……俺は」
「お目覚めかい?もう出発の時間だぜ」
「どうしてここに……」
「出発のためにメカ整備手伝ってくれてたんだろ」

ギロロ先輩をわざと格納庫の床にころがして、工具をばらまいておいた。

「ちょっと高いとこから落ちたみてーだが、記憶喪失っすか?」
「高い、ところ?」

俺ははるか上のクレーンを吊ってある柱を指差した。

「あんなところから?」
「整備はとっくに終わったんで、ぼけっとしてないで、さっさと行くぜ、センパイ」

頭にいっぱい『?』を浮かべた先輩をズルズルと引きずって、作戦室へと向かった。


「諸君!我々は今からケロン星に帰還し、新しい任務をソッコーで終わらせて、
 またここへ帰還するであります!」
「おうっ」

おっさんの声が一際でかい。日向夏美に想いを伝えられなかったから、
絶対帰らなければと思ってるはずだ。
隊長も、そこわかってて告白シーン消しちまうんだから、俺以上に性格悪いぜ。

「ギロロ、タママ、ドロロは全力で任務にあたること!クルルはいつも通り、
 我々がここに戻れるように本部へ小細工ヨロシク〜。
 んじゃ、行くでありますよ!」

「「了解!」」

全員の声が響くと、俺達はケロン星へと出発した。


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